♪新しいカルテット♪
今年度からまた新しいカルテットを組み、今日は2回目の練習でした。 前回は取り合えず4人中3人が
経験しているモーツアルトの弦楽四重奏曲「狩り」だけを練習し、今回は他にどんな曲にしようかと
皆で色々と意見を出し合った結果、私はシューベルトの「死と乙女」をやってみたかったのですが、
ドボルザークの「アメリカ」という意見の方が多かったし、私もチャレンジしてみたい曲の一つであった
ので、「アメリカ」に決まりました。 しかしこんな名曲を私達が弾けるものなのか、ちょっと不安もあり
ましたが、今日4人で合わせてみて、なんとかいけそうという感触を得る事が出来ました。
カルテットというのはとても難しい形態で、各パートが一人しかいませんから、各自が絶対にミスをする
ことは許されませんし、また他のパートの音もしっかりと聞いて合わせないといけないし、だからこそ
上手く合った時の快感は最高です。
ドボルザークはチェコの国民楽派を代表する作曲家で、ブラームスに才能を見いだされ、「スラブ舞曲集」
で一躍人気作曲家となりました。 その後アメリカに渡り、音楽院院長として音楽教育に貢献する傍ら、
ネイティブ・アメリカンの音楽や黒人霊歌に影響を受け、自身の作品にもそれらの要素を取り入れている
そうです。 アメリカにいる時に作曲したのがかの有名な交響曲第9番「新世界」、そして弦楽四重奏曲
「アメリカ」、チェロ協奏曲等だそうです。 「新世界」は英語の題が「From The New World」なので、
アメリカ滞在中に故国への郷愁を描いたという解説をよく目にします。 それに対して「アメリカ」は
アメリカのネイティブの音楽や黒人霊歌を取り入れたアメリカを描いた音楽と書かれているのを見たことも
あるし、またそれらの音楽がチェコの音楽とも似ているとドボルザークが感じたそうなので、やはり故国に
対する郷愁ともとれるのではないかと思います。 いずれにしてもモーツアルトのような洗練された音楽では
無くて、泥臭いと言うか人間臭い音楽と言うことでしょう。 私は勿論モーツアルトのような洗練された
音楽も好きですが、より人間臭い国民楽派と呼ばれるチャイコフスキーやドボルザークの音楽も大好きです。
学生時代に弾いたチャイコフスキーの交響曲第5番、ドボルザークの交響曲第8番は思い出深い曲です。
今回も大好きなドボルザークの「アメリカ」を弾けるチャンスに恵まれて、前途多難であろうけれども、
頑張ろうという意欲が湧いて来ました💛